女の友情 〜性欲との葛藤〜

 

今回は友人とクラブでコンビナンパ。お互い残業の後集合し2人で作戦会議をする。サインの再確認。お互いのルーティーンの共有。新しいオープナーを考える。僕はこの時間がとても好きだ。期待と心地良い緊張感に包まれながら、僕たちは今日のフィールドへ向かった。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
24:00  PLATINUM OSAKA
 

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PLATINUMに到着。IDチェックを済ませロッカーに荷物を預ける。人の入りは少なかった。このクラブのピークは2:00くらいからと聞いていた。それまで各フロアの構造を把握し、レッドブルを飲みながらその時を待った。
 
 
 
 
 
 
 
1:00 痺れを切らした友人が立ち上がった。僕たちはナンパを開始した。
 
 
 
1組目 学生2人組。「なんでドリンク2つも持ってるの?」僕は声をかけた。欲張りだねとネグをとばす。オープンする。専門学生、21歳、レベルは4と5。2組とも良い感じに和む。まだ1組目だ。連れ出すには早いか。友人にサインを出す。番ゲして放流。
 
 
 
2組目 看護師とフリーターの2人組。今度は友人が声をかける。カウンターに座っている2人組。僕は看護師の方を担当した。22歳、身長145cm、Cカップらしい。元ヤンなのではないかと疑うくらい気が強く、言葉も汚い。それくらいないと看護師はやっていけないのか。会話が続かなくなる。友人のペアも盛り上がっていなかった。放流。
 
 
 
3人目 1人で携帯をいじっているギャル。僕がソロで声をかける。「友達は?」「トイレ。」「お姉さん友達いるんだね」「いや、いるしw」ここでやっと僕の顔を見る。練習した笑顔をみせる。「友達戻ってくるまで俺と話そうよ」許可をもらう。車で来ているようだった。シラフ。ここでも会話が弾まない。そうこうしているうちにギャルの友達が戻ってくる。3人組だった。それを見た僕の友人が加勢するが、ダンスフロアへと逃げられてしまう。悔しかった。
 
 
 
4組目 学生2人組。大学4年生。レベルは共に5と5.5。最初は5と和む。いわゆるぶりっこ。女性の敵が多そうな印象だった。今度は会話が弾んだ。5のボディタッチが増えてくる。友人にサインを出す。「少し静かなとこでお喋りしよう。」僕は切り出した。場所を移動する。ペアを交代する。5.5と和む。こちらはかなりの天然。ネグを仕掛ける。天然過ぎてあまり伝わらない。作戦変更。褒めちぎる。顔を赤くする。手を握られる。IOI。それを見ていた5の機嫌が悪くなった。「トイレに行く」そう言って5は5.5の手を引きその場を立ち去ってしまった。僕は番ゲもしていなかった。上手くいきそうな展開だっただけに逃したダメージは大きかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2:30 クラブは今日のピークだったかもしれない。僕たちは焦りを感じていた。周りがかなり和み始めていた。「どうする」僕は友人に尋ねた。「奪うか」友人が答えた。実際のところコンビナンパで片方は上手く和めていないというパターンは少なくない。先程の僕たちのように。友人は和みが上手くいっていないペアに狙いを定め声をかけまくっていた。感化された僕も続いた。
 
 
 
 
 
 
 
5人目 明らかに無理やり連れて行かれている2人組。僕の前を通り過ぎるところで後ろの女の子の肩を叩き耳打ちをする。「俺と飲んだ方が楽しいよ」目が合う。微笑みかける。彼女は笑顔を見せその場に止まった。しかし男はまた強引に女の子を引っ張り連れ去ってしまった。失敗か。僕は次のターゲットを探した。
 
 
 
6人目 バーカウンターに並んでいる2人組。両端に男がつきナンパされていた。その片方に視線を送る。イチローばりのレーザービーム。2分くらい粘ってやっと目が合う。ウインクする。目を逸らされる。捕殺できなかった。次。
 
 
 
 
 
 
 
地蔵になっていたところで友人と合流。時計は3:30を指そうとしていた。僕たちはラストスパートをかけた。
 
 
 
 
 
 
 
7組目 フリーター2人組。「その格好で来たん?」僕は声をかけた。「そんな訳ないやろ。暑いから脱いだだけ」オープン。「てかお兄さん、ウチらと一緒に飲もうよ。」「少しだけならね」僕は了承した。片方にハグされる。嫌な予感がした。バーカウンターに移動しようとした時、友人が僕に耳打ちした。「あいつらたかりだよ、逃げよう」どうやら手当たり次第に男に声を掛け、奢らせているようだった。トイレに行くから待っててと言い僕たちはそこを離れた。
 
 
 
 
 
 
 

 

もうターゲットはいないのか。人の数も減ってきた。残っているのは踊っているか既に和んでいる女の子だけ。僕たちは各フロアを歩き回った。1Fのバーカウンター前で肩を叩かれた。4組目に声をかけた5と5.5のペアだった。「また会ったね」いたずらそうに微笑む2人。「疲れたしちょっと座って飲もう」僕は5.5の手を引き奥のテーブルに移動する。再度和む。先程よりだいぶ酔っていた。相変わらず僕の手を握っている。5.5は僕に体重を預けてくる。「2人になりたい」そう彼女は僕に耳打ちをしてくる。お酒を買いに行くと言って僕は彼女を連れ、5から離れた。その瞬間彼女は徐に僕の唇を奪った。10分くらいはキスし続けていただろうか。彼女に聞くと、5も僕の事を気に入っていたようだ。それを知っていた5.5は僕と2人になりたかったという。女の友情なんてその程度だ。僕は5.5を連れ出したかったが、5がロッカーの鍵を持っているため抜け出すのは難しかった。クラブでイチャつくのは好きではなかったが、彼女の舌遣いに夢中になっていた。しかし僕はすぐ現実に戻される。5が戻って来たのだ。明らかに怒っている様子で5.5の腕を引っ張り、僕たちを引き離した。僕は頭をフル回転させ5に言った。「探してたんだよ、3人で飲み直さない?」5は聞き入れる様子もなくその場を去っていった。僕は携帯をとり5.5にメッセージを送ろうとする。不可能だった。僕は彼女の名前も番号も聞いていなかった。